フコイダンの成分と機能について

フコイダンは、1913年にスゥェーデンの大学教授によって発見された物質です。
海藻類に含まれる硫酸化多糖体であり、食物繊維の一種でもあります。
わかめ、こんぶ、もずくなどの表面には、ぬるぬるとした粘りがあります。
フコイダンは、この粘り成分の中の一つなのです。
海藻類の表面にある粘り成分は、自分の身を守るバリアの役割を果たしています。
たとえば、細菌や微生物、乾燥などを防御する働きをしています。
特にフコイダンには、傷ついた組織を自ら修復するという特徴があります。
こうした特性から、フコイダンが人間の健康に有用だという見方が広がりました。
各方面の研究により、さまざまな機能が検証されています。
まず、胃腸の粘膜を保護し、不快感を改善するといわれています。
また、免疫力を増強する効果もあります。これにより、抗菌力や抗ウイルス力が高まるので、病気や食中毒などの予防に役立ちます。
さらに、フコイダンは花粉症や鼻炎、アトピー性皮膚炎の緩和にも効果的です。
これは、フコイダンが免疫システムのバランスを整え、体内にある抗体の過剰反応を抑えるからです。
そして、フコイダンには高血圧を改善する作用もあります。体内に余っているナトリウムを吸着し、体外へ排出させることができるからです。
その上、コレステロールや中性脂肪を抑制します。フコイダンは、食物繊維としての特性から、脂肪を吸い取って排出させます。
さらに腸内の細菌を多く生成させることにより、有機酸を作り出します。
この有機酸は、肝臓でコレステロールや中性脂肪が作られるのを抑える働きがあるのです。
それから、フコイダンには美肌にも貢献するといわれています。
ヒアルロン酸以上の保湿力があるだけでなく、抗菌作用や抗酸化作用にも優れているためです。
肌のしわやくすみを緩和するといわれ、アンチエイジングの分野で利用されています。
しかし、フコイダンにおいてもっとも注目されているのは、抗がん作用です。
まず、フコイダンには免疫増強作用があり、ナチュラルキラー細胞を活性化させることが挙げられます。
そして、フコイダンには、がん細胞に対するアポトーシス作用があることが知られています。
これは、増殖と分裂を繰り返すがん細胞を、死へと導く作用のことです。そのため、がん細胞を死滅させる効果が期待されています。
もっとも、フコイダンを単独で抗がん治療に用いることには懐疑的な見方が多いようです。
医師と相談の上で西洋医学と併用するなど、慎重な使用が求められます。
現在、フコイダンを含むさまざまな商品が発売されています。
ドリンクやサプリメント、顆粒をはじめ、化粧品などにも広く応用されています。フコイダンの機能を生かし、健康維持に役立てたい人がいかに多いかがうかがえます。

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